RC回路の解析

まじめに微分方程式を解く

最後になってしまいましたが、4端子回路のローパスフィルターの回路方程式(微分方程式)を解いてみましょう。いけるところまで行ってみます。回路は、

と書けますね。時刻tにおける回路を流れる電流の値をI(t)としています。一応図の矢印の向きが+として、逆方向に流れる場合を-としましょうか。ωは角振動数です。さて、I(t)に関して、

Vsin(ωt)=RI(t)+1CI(t)dt (1)\large Vsin(\omega t) = RI(t) + \frac{1}{C} \int I(t)dt \tag 1

が成り立ちます。実験=実測である、

の典型的な結果である、

これから、

I=I0sin(ωt+θ)\large I = I_0 \sin(\omega t + \theta)

と置けることが予想されます。これを式(1)に入れると、右辺は、

RI0sin(ωt+θ)I01ωCcos(ωt+θ)\large R I_0\sin(\omega t + \theta) -I_0\frac{1}{\omega C}\cos(\omega t + \theta)

となり、

Asinα+Bcosα =A2+B2sin(α+β)\large A\sin\alpha + B\cos \alpha = \sqrt {A^2 + B^2}\sin(\alpha+\beta)
cosβ=AA2+B2,sinβ=BA2+B2\large \cos \beta = \frac{A}{\sqrt{A^2+B^2}} \,\,,\sin\beta = \frac{B}{\sqrt{A^2+B^2}}

の形とみなすと合成の公式が適応できます。ごちゃごちゃ計算すると、最終的に

右辺は、

I0=V0R2+(1ωC)2\large I_0 = \frac{V_0}{\sqrt{R^2+(\frac{1}{\omega C})^2}}\,\,

となり、

R2+(1ωC)2\sqrt{R^2+(\frac{1}{\omega C})^2}

交流回路での周波数ωの時点での抵抗分(インピーダンスといったりリアクタンスといったりします)を表していることになります。この量自体が周波数(ω)に依存していますが、今問題はゲインの周波数依存性を調べたいので、コンデンサの両端の分圧分は、

1ωCR2+(1ωC)2\large \frac{\frac{1}{\omega C}}{\sqrt{R^2+(\frac{1}{\omega C})^2}}\,\,

これがローパスフィルターのゲインです。これをExcelで計算して、プロットしてみましょう。

このような数表を作ってから、グラフ化すると、

横軸は対数目盛ですが、nが変数ですからfじゃないです。形はらしいですね。Rの両端電圧は、

RR2+(1ωC)2\large \frac{R}{\sqrt{R^2+(\frac{1}{\omega C})^2}}\,\,

なのでついでに計算しています。そちらをプロットすると、

ハイパスフィルターの特性が見えています。位相差の導出はここでは触れませんけど、

と求められました。これはローパスフィルターの場合です。

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