筆者の師匠の師匠であるハロルド・ユージン・エジャートン(Harold Eugene Edgerton、1903年4月6日 – 1990年1月4日)先生が1957年に撮影された瞬間写真です

お会いして話をしたこともあります。エジャートン先生の経歴などはWikipedia等々を参考にしてください。M.I.T.の名誉教授をされていました。このような写真は薄くひいたミルクにミルク滴を落下させると起こるsplashを捉えたものですが、目を凝らしてみていても肉眼では見えません。つまり現象の起こる速さが肉眼の時間分解能より速いためです。従って、エジャートン先生得意のキセノンフラッシュランプを光源として、暗視野で現象をフリーズして、カメラ側はバルブ露光で撮影するわけです。このような手法を瞬間写真と呼び、高速度写真の一種です。現象と照明の同期はうまく取る必要があります。
エジャートン先生の時代は、銀塩乳剤つまりフィルムを使う古典的なカメラを使っていたのですが、今ではPCにUSB接続したデジタルカメラを使うことで、もう少し柔軟な同期を取ることが可能です。PCからUSB接続したデジタルカメラを制御することは画像を扱う実験をする研究室では必須のテクニックですから、筆者も色々とプログラムを書いていますが、そうしたプログラム自体の紹介とそれを用いた瞬間写真の例については記事を改めて紹介します。


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