一次近似が出てくるよ 工学的には有用
まずマクローリン展開(0の周りのテイラー展開)の再掲
\(f(x)=f(0)+f'(0)x+\dfrac{f”(0)}{2}x^{2}+\dfrac{f^{(3)}(0)}{6}x^{3}+\cdots\)
ここで\(f(x)=\sin x\)の場合は、\((\sin x)’=\cos x\)そして\((\cos x)’=-\sin x\)であり、\(\sin 0=0\)、また\(\cos 0=1\)であるから、
\(\sin x=x-\dfrac{x^{3}}{6}+\dfrac{x^{5}}{120}+\cdots\)
ついでに\(\cos x \)は、
\(\cos x=1-\dfrac{x^{2}}{2}+\dfrac{x^{4}}{24}+\cdots\)
となる。ここで\(x\)が微少である場合を考える。いくら微少でも\(x=0\)とはできないが、\(x^2 \sim 0\)とできる。すると級数において\(x\)が2乗以上の項は全て0となり、式が簡略化されて、
\(\sin x \approx x\)
\(\cos x \approx 1\)
これが一次近似である。これを実際に使う例は別記事で。
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